目覚ましの三時間前にこれ以上寝ていることができなくて起き上がる。夕方から雨が上がって肌寒くなると秋のようだった。恋しい何かを思い出すような気もしなくもない。季節や気温で懐かしいことを思い出したりするようなことが、このところ、ずっと無かった。それは、食べ物のことで頭がいっぱいで。今日になって、そういえば、そうだったな、という風に、思い当たった。すっかりよくなったと思っても、全部がいっぺんに元には戻らない。たぶんもう二度と元に戻らないこともいくらでもあるだろう。とにかく、今は食うか食わないか、痩せるか死ぬかの二択以外のところにもどうにか身の置き場があるような気がしているから、すごく楽になった。その二択は結局は一択で、それも、選ぶことができない。
二日酒を抜いているが、こうすると眠れない。でも飲まないほうが体調は明らかにいい。素面の時に、自分の飲み方を落ち着いて思い出してみると本当に嫌になる。今となってしまえば、思い出すことに、いいことが何もない。思い出すとなると嫌なことだ。今の瞬間が一番いい。