クリスマスの思い出

小さい頃は、本当にクリスマスが楽しみだった。胸が苦しくなるくらい。どんな風にお願いしたら欲しい物をプレゼントしてもらえるのか?手紙を書いた方がいいかもしれないとか、お供え物みたいにお菓子を用意しておいた方がいいとか。23日の晩に来るのか、24日の晩に来るのか?毎日怒られてばっかりだから、今年は来てくれないかもしれない。気になってしょうがなくて、他のことができなくなった。

子供会でディズニーランドに行くのも、すごく楽しみだった。待ちきれなくて苦しい。一気に眠ってひとっ飛びでその日になればいいのになあと思っていた。お盆やお正月に隣のお家のお姉ちゃんが来てくれるのも、本当に楽しみだった。マニキュアを塗ってくれたり、ガムを噛みながら遊んだりしてもいいって言う。一番楽しいのは夜だ。家中を走り回っていると笑いすぎと興奮で息がうまく出来ないくらい。でも、すぐに帰ってしまう。それでまた、長いこと来ない。

本当に楽しいことは、めったにない。せっかく待ちわびていた日が来ても、ほんの一瞬だよ。すぐに終わり。きっと、その日が来るのを待って、カレンダーに印をつけて、あんなに会いたいと思ってたのに一晩もたないんだ。楽しいことなんて最初からない方がいいんだ。あとでがっかりするのはわかってる。楽しいことなんてない方がいい。