夏休み日記(20)

眠れなかった。昼寝したせいだろう。体か頭かどっちかは眠ろうとしてるのか、耳がザーッとして金縛りになる前触れで頭を振り払うのを数回繰り返す。なんでもないのはわかっていても怖いから。朝方に急に土砂降り。音だけ聞いていた。なんか、父親のことを思い出していた。小さい頃、海へ行って、父の背中にしがみついて海へ入ったこと。そういう感覚は母親より父親の方が多い。母に触れた記憶はあまりないから。水の怖さと、日差しの温かさと、安心感みたいなもの。たぶん一生同じような気持ちになることはないだろうと思うと泣けてしょうがなかった。