夏休み日記(5)

バイト辞めたいと思って四時間くらい緊張していた。この年齢でバックれたりしたら、もう人として最後まで終わりって感じだもんなあ。せめて電話しなきゃダメだよな…とまさかもう本当に自分が悲しいが、考えていた。この年齢でといえば、この日は誕生日であった。

今まで短期間(本当に短期間)でバイトを辞めたことは、以前、映像制作の契約社員として雇ってもらった時の一週間が最短である。会社に行く前から心臓がバクバクし、何をしていいのか全く分からず、でもみんなとてもいい人たちだった。本当に何もできなかった。決められた時間より早く出勤するよう言われていたが、タイムカードを押したことがわかると後で咎められた。あっ、チャンス、と思ってしまったような気がする。この仕事を辞めたい理由は全部自分が甘いからだ。それに、言い訳ができたような気がしたんだった。一週間やり、いつかの朝、早めに出勤すると、喫煙所で震える手で煙草を一本思いっきり吸った。それから、辞めたいと上司に伝えた。その場で帰ってよしとなった。

それから五年経ってもこれ。バイトを辞めたくてそれを伝えるのが怖くて部屋で頭を抱えているなど、まさかと思うだろうな。バックれる勇気もないから出勤するだろう、今日は。誕生日おめでとう。恥ずかしくて情けないけど、これが今の私だよ!聞こえるかい?