今日はやってやったという気持ち

失業手当の給付は終わったが、ハローワークへ出かけて行った。今こそ本当の意味でハローワークへ行くのだ。まだなんか番号みたいのが有効なはずだった。この毎日を終わらせる為に、どうにかして、何か、晴れやかな、もっとこう、たぶん、仕事なんじゃないかという気がしている。むしろそうであって欲しい。そうじゃなきゃ、見当がつかない。そうしたらもう打つ手がない。

新しくいくハローワークは自転車で行けるほど近所。これだけ近いなら、毎日でも行きたくなるな。それでやっぱり親切だった。正社員を目指す若年者向けのコーナーもありますよ、セミナーもあります、自己分析は大事ですね、と、カウンセリングのようだった。(カウンセリングを受けたことは、ないけれど…)何でもいいって言うけど、皆さん結構、何でもよくはないんですよね、と。そりゃ、私もどうでもでもいいって顔しながらずっとずっと祈るってほどでは、ないにしろ…。

ハローワークを出ると、帰り道が右か左かわからなくなった。女の人が立っていて、呼び止められてしまった。これ、何だっけ?と思う。確か、勧誘…?だっけ?でも、その人に、ええっと、道がわかんなくなっちゃって、と半笑いで話してしまっている。その女の人は私の腕を掴み、今にも話を始めようとしている。あ、軽く触れてる、と思う。「どっちから来たの?」それがわかんない。話をさせても無駄になってしまう。お金もらいにきてるだけだから…と言うと「失業保険か!」と言われ、腕が離れた。人に触れられたのは久しぶりだった。友達と気軽に肩を組むこともない。

帰って、ネットでも求人を検索し、勢いで応募し、面接が決まり、「今日はやってやった」という気持ちで満ちた。しかし、採用されたとしても時々やっているバイトと同じようなバイトをなぜかもう一つするだけで全く意味不明だった。今日はやってやったという気持ちだけがまだ微かに残っている。昨日よりはわずかに。